PRODUCTION ENVIRONMENT
“こだわりは制作環境”
この質問は、スタッフによってフォーカスする部分が違うかもしれないですね。
私はプアアリのジュエリーを作る上でのこだわりのひとつは制作する環境にあると思っています。
制作環境と言っても、工房の設備環境や最新機器を取り入れている、みたいなハードウェア的なことではなく、「商品開発から販売に至るまでの流れ」というか、仕事の進め方とも言える部分についてです。
プアアリの制作の現場って、スタッフ間の風通しが良いんですよね。
お客様に喜んでいただける商品を作る為に、そこは絶対に崩してはいけないところだと思っているので、こだわりを持ってそうしています。
プアアリは1F2Fが店舗、3F4Fが制作工房になっていて、ご提案から制作・納品まで、全ての工程を自社内で行なっているので接客担当、制作担当に隔たりがなく、スタッフ同士の距離が近い環境です。
なのでお互いにいつでも質問できるし、スタッフ全員参加で毎週商品企画会議もしています。
企画会議は接客チームからは実際のお客さまとのやりとりでキャッチしたアイデアや要望を制作チームに提案してくれる場であり、制作チームはその要求に応える為にアイデアを練ったり技術のブラッシュアップをしたりします。
逆に、習得した技術を活かした新商品の提案を制作担当が立案して新しい展開が広がったりもしています。
つい先日も「制作研修&スタッフ交流会」を実施して、1日かけて普段それそれが担当している写真撮影、原型制作、彫り、仕上げの一部始終を披露しあって、「みんなスゴいよ!全ての工程、みんなの仕事にリスペクト!」って言い合って最後全員で飲みに行く。みたいな1日を過ごしましたね(笑)。
CRAFTSMANSHIP
伝統の上に成り立つ革新的技術
今、プアアリがブランドテーマとして掲げている「CitySurf」という言葉があります。
これは、プアアリのハワイアンジュエリーはバカンスで過ごすハワイや海のイメージだけでなく、普段の都会での忙しい日常の中でも馴染むデザインで、自然を愛する気持ちや大切な想いを心に留める為のジュエリー作りをする、というブランドの新たな指針になっています。
そこで、プアアリが築いた素晴らしい特徴に自分なりの+αをして前進させたかった私は、イタリアンスタイルの洋彫り技法や、西洋書道であるカリグラフィーを学びに行き、そうした別ジャンルの技術や考え方を取り入れたり、和物のインスピレーションとして彫りの入っていない部分のシルエットに意識を向けたデザインをしたりしながら試作を作って企画会議にかけています。
そういう取り組みを続けている事で、従来のハワイアンでは使われていないタガネ(模様を彫る為の刃)を取り入れたりして新しいスタイルの商品が完成しています。
そういう掛け合わせから成るデザインは、プアアリが海好きやハワイ好きの方以外の幅広い層のお客様にも選んでいただけている理由、新たな魅力になっていると思っています。
TEAMWORK
制作チームは特に、多様なバックグラウンドを持ったスタッフが集まっています。
大手ジュエリーメーカーで職人をしていたスタッフから、デザイナー、ラヴァーグジュエリースクールで0から学んできたスタッフ、特殊な造形機械の技師まで、幅広い専門性があって、それぞれが自分の特徴を活かして商品開発に貢献しています。
そういった過去に積んできた経験則が、彫金の手仕事だから出来る美しい組み立て、後の工程の事を考えたデザイン、彫金やCADではなく金属切削だから実現できるデザインや耐久性など、それぞれの工程で活かされていることが品質に現れている。 内側から見ていてそう思います。
だからプアアリのジュエリーを身につけて、決して珍しいデザインではないんだけど、なんか他とはちょっとだけ違うな、気が利いているな、と感じる事があったらチームとして嬉しいです。
TEAMWORK
お客様の今を想像して商品を作り、ヒアリングして、喜んでもらえるものを提案したい、というのはスタッフ全員共通していますね。だから接客チームも加工チームも自分の担当に手を抜かない。
そして気に入ったジュエリーを長く使ってもらえる様に、いつでもここに持ってきてもらえればメンテナンスしますし、職人チームは今まで培った経験値をフルに活かして、たとえ他ブランドの商品であっても、その場でジュエリーの状態を確認して最善の対応を提案しています。
単純にデザインが気に入ったからこれにする!という選ばれ方も商品開発している私達にとっては嬉しい事ですが、それ以外にも、身に着けることで励みになったり自信を持って行動できたり、大切な人を身近に感じて安心したりする、内面の後押しをしてくれる存在という側面もジュエリーにはあります。
いいものを作ってお客様が身に着ける意味だったり、プレゼントとして贈りたいと思ってもらえる商品を提供するブランドであり続けたいと思って仕事をしています。